在校生の思い
- 公開日
- 2020/03/13
- 更新日
- 2020/03/13
行事風景
本来ならば、今回の卒業証書授与式でみんなの思いを込めて読まれるはずだった在校生代表O君の送辞を全文掲載します。ご一読ください。
送 辞
厳しい冬の寒さも和らぎ、桜のつぼみも膨らみ始め、温かい日差しに春の訪れを感じさせる、今日のこの良き日に、卒業証書を手にされた卒業生の皆様、ご卒業、おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
今、僕たちの心の中には、先輩方と共に過ごした楽しく充実した日々が、鮮明によみがっています。
二年前、不安と期待を胸に、この日和田中学校の門をくぐってきた僕たちを、先輩方は明るく元気なあいさつと優しい笑顔で迎えてくださいました。先輩方が温かく迎えてくださったおかげで、僕たちの不安な気持ちは一瞬にして消え、中学校生活への期待と楽しみに変わりました。
先輩方は、様々な場面で僕たちの道しるべとなってくださいました。部活動では、何一つ分からない僕たちに、一つ一つ、優しく親切に、また時には厳しく、教えてくださいました。どんな時もあきらめず、一生懸命にプレーしていた先輩方の姿を見て、そのすごさに、一生懸命やることの大切さを学びました。先輩方に教えていただいた技術や礼儀を忘れず、これからも頑張って行きたいと思います。
また、思い出深いのが行事の中心となって活躍していた先輩方の姿です。体育祭では、それぞれのクラスで団結して正々堂々と戦い、仲間を応援して、喜びを分かち合っている姿に憧れました。いつか僕たちも先輩方のようになりたいと思いました。先輩方の姿は、僕たち在校生のお手本でした。
中でも「アオハル〜一瞬の思い出を一生の宝物に〜」というテーマを掲げた文化祭の大成功の陰には、先輩方の努力もありました。一、二年生を引っ張って行く先輩方の頼もしい姿は、今でも僕たちの記憶の中に鮮明に残っています。
特に、合唱祭での、先輩方が心を一つにして歌った学年合唱「奏」の体育館いっぱいに響き渡る歌声に、心を打たれました。
先輩たちは僕たちにとって、とても尊い存在です。何といっても僕たちがこの日和田中学校に馴染んでいない時に、優しく接して導いて下さいました。もし、先輩たちがいなければ、今の僕たち在校生は、存在しないと思っています。本当にありがとうございました。
さて、まだまだ名残惜しい時間が続きますが、先輩方ともいよいよ今日でお別れです。この日和田中学校で、先輩方と楽しい時間をもう過ごすことができなくなることは、とても寂しく、残念に感じます。不安もあり、まだまだ先輩方と学校生活を送りたい気持ちは尽きません。しかし、今日、先輩方はこの学舎(まなびや)を旅立ち、新しい生活へ力強く一歩を踏み出していかれます。
お別れは寂しいですが、今まで先輩方といろいろな思い出を築いて来られたことを、とても嬉しく思います。そして、これからそれぞれの道を進んで行かれる先輩方を、在校生一同、心より応援しています。もし、先輩方がこれから歩んでいく人生の中で悩まれたり、苦しくなったりすることがあったら、この日和田中学校で過ごした三年間を思い出してください。仲間と共に頑張ったこと、喜びを分かち合ったこと、楽しかったこと、そして、仲間や先生方と過ごしたかけがえのない日々を。
これからは、ぜひ、この日和田中学校で経験したことを生かして乗り越えていってください。先輩方ならどんな困難や試練にも負けず自分の道を進んでいかれることを僕たちは信じています。
最後になりましたが、先輩方と学校生活を過ごせたことは、僕たちにとって最高に幸せでした。楽しい思い出を本当にありがとうございました。決して忘れません。先輩方が築いてくださったこの日和田中学校の伝統は僕たち在校生が受け継ぎ、しっかり引き継いでいくことを、お約束します。今まで本当にお世話になりました。
先輩方が健康に注意されながら、今後のさらなるご活躍を願って、送る言葉といたします。
令和二年三月十三日 在校生代表 生徒会長