学校生活の様子

夏休み32日目=8月21日=福島県民の日

公開日
2021/08/21
更新日
2021/08/21

義務教育学校(全校)

 今日8月21日は夏休み32日目、そして「福島県民の日」です。
 なぜ、今日が「福島県民の日」なのでしょう? 社会科の歴史の学習を思い出してみましょう。

 江戸時代、鎖国をしていた日本。ところが1853年(江戸時代の嘉永6年)にペリーが来航し、アメリカと不平等条約を結んだことから、日本は大きく動き出します。
 15代将軍・徳川慶喜は自ら政権を返還する大政奉還をおこない、その後発令された「王政復古の大号令」によって、江戸時代は終わりを告げました。
 1868年(明治元年)には、旧幕府軍と新政府軍によって「戊辰戦争」が起こります。戊辰戦争には、会津藩が大きく関わっていますから、ぜひ調べてみてください。
 戊辰戦争に勝利した明治政府は、都を京都から東京へ移動させ、天皇を中心とした中央集権国家をつくりはじめます。
 そして1869年(明治2年)に始まったのが「版籍奉還」です。各藩が所有している籍を天皇に返還させる政策で、すべての土地と民は天皇のものだとしました。
 1871年(明治4年)には「廃藩置県」を実施しました。全国の藩を廃止して、中央が管理する県と府にしたのです。

 そして、1876年(明治9年)の8月21日に、旧福島県・磐前県・若松県が合併して、福島県がほぼ現在の福島県の姿になったのです。ちなみに、おおよそ旧福島県=中通り、磐前県=浜通り、若松県=会津地方に近い区分になっており、昔の県の姿が、今も福島県の特徴を表す地方の表し方として、様々なところで使われていますね。「浜・中・会津」という言葉も身近な言葉になっています。

 このように、今の福島県の姿になった8月21日を郷土・福島県への理解を深め、郷土愛を育みながら、より豊かな福島県を築き上げていこうという思いで「福島県民の日」とされたのです。今日8月21日をきっかけに、福島県の歴史に調べてみるのもいいですね。


 さあ、今日も、「マスク・手洗い・換気・黙食」の感染症対策と「早寝・早起き・朝ごはん」で、充実した一日を過ごしてください。