9月13日の給食
- 公開日
- 2024/09/13
- 更新日
- 2024/09/13
職員室
今日の給食は教科書のお話献立(ちいちゃんのかげおくり)「干飯(ほしいい)入りかてめし・牛乳・五目煮豆・すいとん汁」です。
3年生が国語でこれから学習する物語「ちいちゃんのかげおくり」にちなんで、物語に出てくる「干飯(ほしいい)」を中心に、戦時中の食事らしさを出した献立です。
郡山市市政100周年行事SDGs給食でもあります。
SDGsとしては16「平和と公正をすべての人に」、2「飢餓をゼロに」に対応しています。
「あの話は、思い出すと悲しくなっちゃうなー。ちゃんと食べられるかな」とは、職員室で給食を話題にしていた先生方の言葉です。
「かてめし(糅飯)」は、少量の米を具(かて:糅)で増量したごはんのことです。
麦や小豆などの雑穀、大根、かぼちゃ、さつまいも、海藻や野菜、栗や山菜が「かて」の代表的なものです。あくまで主食を補うものなので、あまり味をつけないのが特徴です。
かつてはあたりまえに食べられていたもので、物語の舞台である戦時中は米不足もあって、特に多く食べられていました。
「干飯(ほしいい)」は、炊いたごはんを乾燥させた品です。そのまま、又は水に浸すと食べられるので1000年以上昔から保存食として使われています。物語では主人公ちいちゃんの最後の食事になっていました。
今「干飯」は「アルファ化米(まい)」という名で呼ばれ、防災食などに活用されています。今回は玄米のアルファ化米をごはんに炊きこみ、大根と大根葉、しらす干しを炒めたものを「かて」として混ぜています。
戦時中の食事の代表とされる「すいとん」は、日本の伝統的な汁物の一つです。戦時中は米不足が激しく、代用食としてすいとんも多く作られました。
今回は戦時中の食事にあわせ、栄養を極力減らさないように大根やにんじんは、皮付きで使用しています。ごぼうも汚れた部分だけを取るように下処理をしました。
苦手食材が多く、食べきれなかったクラスは多かったようです。それでも昨年度「ちいちゃんのかげおくり」を学習した4年生のみなさんと、事前に絵本を読み、さらにいつも6年生顔負けに好き嫌いがない2年生のみなさんは残食が少なかったです。SDGsを立派に実践してくれました。