読み聞かせ
- 公開日
- 2018/05/31
- 更新日
- 2018/05/31
4年生
水曜日に、おはなし玉手箱さんによる読み聞かせがありました。
谷川俊太郎「かっぱ」の手遊び歌が始まると、子どもたちの表情も明るくなり、どんどんスピードが上がっていく手遊び歌に、「無理〜」「できた!」と一喜一憂しながら楽しんでいました。
読み聞かせの1冊目は、木村芳子作「こおりやまの青い空」です。1945年の郡山の空襲の様子を描いた絵本です。3年生の国語で戦争教材「ちいちゃんのかげおくり」を学習してきた子どもたちは、真剣にお話を聞いていました。
「桃見台小近くの工場に爆弾が落とされ、桃見台小のガラスが全部割れました。」
「え?戦争の時、桃見台小があったの?」
「桃見台小は、今年で89才だから、あったよね。」
「・・・・・・・」
自分たちの身近に、「ちいちゃんのかげおくり」のような状況があったことに、子どもたちはとてもおどろいていました。
2冊目は、「おとうさんのちず」。これも、1944年、外国の戦争の頃のお話です。食べるものもない生活の中、なけなしのお金で父親が買ってきたのは「地図」。主人公は父親に不満を抱きますが、やがて、遠い国々に思いを馳せる時間が楽しくなり、想像することによって、苦しい戦争の時代を乗り切ったというお話です。
3冊目の「このよでいちばんはやいのは」も、想像することの素晴らしさを感じることのできる絵本です。「光よりもはやいのは・・・・。」そうです。想像力をもってすれば、宇宙のもっともっと向こうにだって、一瞬で行くことができるのです。
今回の読み聞かせは、「戦争」と「想像力」がキーワードでした。おはなし玉手箱の方にお話を聞くと、今日のプログラムは、4年生のために練りに練ったものだそうです。楽しく、そして考えさせられることもあった読み聞かせ。子どもたちにとって、有意義な時間となりました。