【ひとりごと】「金透讃歌」の話
- 公開日
- 2024/11/20
- 更新日
- 2024/11/20
行事風景
「金透讃歌」の話
金透小学校で校歌とともに大切に歌い継がれているのが「金透讃歌」です。
この「金透讃歌」は今から51年前の創立100周年のときに、詩人・谷川俊太郎さんと金透の卒業生で、世界的な作曲家であった湯浅譲二さんがつくってくれました。記念誌「金透坂」に、金透讃歌をつくるため、湯浅さんと学校を訪れた谷川さんの感想が次のように書かれています。
「長年の友人である作曲家の湯浅さんから母校の創立100年記念の『讃歌』を作詞してみないかとのおさそいを受けた時、正直いって私はためらいました。郡山の人間でもない私に、100年という歴史の重みが受けとめられるのかどうか不安でした。
けれどもよく晴れた4月の或る日、金透小の校庭に立ってみて、100年という歳月も結局は、今日という一日のためにあったのではないかと、私は思いました。私にそう感じさせてくれたのは、子どもたちのいきいきとした姿です。考えようによっては途方もなく重い100年を、子どもたちはむしろかるがると担っていて、そのエネルギーが過去を未来へと変えていくのでしょう…歌が子どもたちの唇の上で何度でもよみがえるように、歴史も今日も輝きの中でよみがえることを、私は信じています。」
あらためて読み返してみて、とてもすてきな言葉が書かれているなあと感じました。
今年7月に湯浅譲二さんが、そして、今月、谷川俊太郎さんが亡くなられました。謹んでお二人のご冥福をお祈り申し上げます。
お二人につくっていただいた「金透讃歌」。これからも100年、200年と末永く歌い継いでいきたいと思います。
谷川俊太郎さん、湯浅譲二さん、素敵な「讃歌」をありがとうございました。