学校生活の様子

放射線出前授業を行いました

公開日
2019/11/08
更新日
2019/11/08

桑野小の今

 日本科学技術振興財団から講師に小林眞理子先生をお招きして、放射線出前授業を行いました。水曜日は6年生、木曜日は2年生と4年生が行いました。
 2年生の授業では、ドライアイスやエタノールなどを利用して放射線の軌跡を見ることができる霧箱を各自が作成して、自分の目で放射線の軌跡を観察しました。普段は見ることができない放射線の軌跡を、この実験では見ることができます。自分がつくった実験装置で見える放射線が通った跡に驚きと感激の様子でした。今回見ることができたのはα線と呼ばれる放射線の軌跡で、放射線は実験器具の中で遮られるので人体には影響はありません。
 人間は宇宙線から年間ほぼ390 μSv(マイクロシーベルト、= 0.39 mSv)、地殻・建材などに含まれている自然放射性核種から年間480 μSv(= 0.48 mSv)の外部被曝を受けています。そして体内に存在している自然放射性核種(カリウム40、炭素14)から年間ほぼ290 μSv(= 0.29 mSv)の内部被曝を受けています。これらに加え、空気中に含まれているラドンから年間約1260μSv(= 1.26 mSv)の被曝を受けています。これらを合わせた自然界からの年間被曝線量は世界平均で2400μSv(= 2.4 mSv)前後、日本においては2100μSv(= 2.1 mSv)とされています。
 放射線についての学習は小学校、中学校のすべての学年で系統性をもって計画的に行われます。