学校生活の様子

「自分を創る」

公開日
2019/02/27
更新日
2019/02/27

桑野小の今

 「旅人と三人の木こり」という話があります。
 旅人が、炎天下に仕事をする三人の木こりと出会います。旅人は「大きな木を切って何を作っているのですか」と尋ねました。
 一人目の木こりは、「仕事をしないと親方にしかられるので」と答えました。
 二人目の木こりは、「ごはんを食べるお金が稼げませんので」と答えました。
 三人目の木こりは、「人々が祈り、安らぐ場所を作っているのです」と答えました。
 この旅人が出会った木こりたちのように、同じ仕事であっても考え方が異なれば、生き方が変わってきます。そして、三人目の木こりのように誰かのために貢献する思いで仕事ができることは何と幸せなことなのでしょうか。
 
 古代ギリシャの哲学者であるソクラテスは、「最も大切にしなければならないこととは、善く生きること」と言っています。「善く生きる」とはどういうことでしょうか。人によって「善く生きる」とは、正々堂々と生きること、品格をもって生きること、志を貫く意思をもって生きることなど、様々な言葉に言い換えることができます。それらは、すべて正しいと思います。しかし、それらの本質を考えると「善く生きること」とは、「善い自分を創る」ということだと思います。そして、それは三人目の木こりのような良い自分を創ることだと思います。