9割の苦悩と1割の笑顔
- 公開日
- 2018/10/24
- 更新日
- 2018/10/24
桑野小の今
「練習は地味だし、90%はうまくいかない。よい時は10%あるかないか。でも毎日できることを継続していたら、いつかはきっとできるようになる。そう信じてやっています。」
三宅選手は、リオデジャネイロ五輪の時、直前に腰痛が悪化し、痛み止めを打つほどの状態で本番にのぞみました。スナッチは2度の失敗後、3回目で成功させるけれどこの時点では8位と出遅れました。ジャークは、1回目で105.0kgを記録し、失敗すればメダルを逃す3回目に107.0kgを成功させて、トータルで3位、2大会連続でメダルという偉業を成し遂げました。
その時のバーベルを抱きしめ、頬ずりするシーンは、映像を見ただれの目にも焼き付いていることでしょう。日本歯科医師会会員が、投票で『もっとも笑顔が輝いている著名人』に贈るその年の【ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー】に輝きました。
取材した記者は三宅選手の競技人生を「9割の苦悩と1割の笑顔」と書いています。この愛くるしい1割の笑顔を支えるものは、常人の到底及ばない苦闘という土壌があってこそだと思います。さらに、その底には、「全部やろうとしないていい。欲張らずに、着実に、目の前のことだけをやり遂げることだ」という父親の言葉があるとのことです。