学校生活の様子

個や学級集団のアセスメントを正確に

公開日
2018/10/12
更新日
2018/10/12

桑野小の今

 一人一人の子どもが多様化している今、個のニーズを的確に理解した上で授業を行うとともに、誰もが楽しい学校生活を送ることができるように支援をし、誰もが「わかる・できる」学びを創造していくことはとても大切なことです。
 学校では、発達の偏りによる困り感や不適応な行動に対して、将来にわたる子どもの社会的な自立に向けて、児童理解のための話し合いや、情報交換を日常的に行って支援の方向性を共有しているところです。
 学習において「図形・文字・空間等の認知が弱い、ワーキングメモリーが低い、論理的な表現が弱い、文字の視写や表記が苦手、姿勢保持が苦手」など、子どもが持つ困り感は、環境設定の工夫によって改善することもできます。
 「時間の構造化」として授業開始時に流れを示して見通しを持たせ、活動する内容を明らかにします。「焦点化の工夫」では、「あいまいな感覚的な言葉」の指示をなくして、短く簡潔な発話で子どもの思考をねらいに向けて方向付けをします。「視覚化の工夫」では、言語等を視覚情報化して子どもに提示して子どもの興味関心を高めます。「共有化の工夫」では、一人一人の理解や習得を全員で共有するペア・小集団・全体での交流を位置づけ、「わからないこと」を出し合って学習するよい姿を価値づけするようにします。
 「トラブル、孤立、不適応」等の実態把握をして、ルールを強化したり、上記のような対応を一人一人に応じて行うことで、子どもを「認め・励ます」ような機会を通して、自己肯定感を持てるようにしているところです。