学校生活の様子

居場所づくりはチーム対応で

公開日
2018/10/02
更新日
2018/10/02

桑野小の今

 ご存知のように9月から10月にかけて統計的にみますといじめや不登校の発生が増加する時期です。自殺の発生件数が多くなっているのも、長期休業明けに続いてこの時期であることを念頭におく必要があります。
 子どもたちの心のサインを見落とすことなく、迅速で適切な対応をすることが大切です。そのためには、時には一人一人に寄り添い、時には学級全体を見渡すことが大切です。子どもの何気ない表情や言動の変化に気づく余裕をもつことがとても大切です。私は、学級担任のころ、自分の気持ちや考えを表に出せない子への配慮に常に心がけていました。適切な距離感を保ちながら、さりげなく声をかけ、コミュニケーションを図ろうと努めたことを覚えています。
 今の子どもたちは、より多感で感受性が強い傾向にあります。それは、ネット依存・ネットいじめなど、表面化しにくい新たな問題に象徴されています。私たち自身が経験していない問題事例を前に、どのような対応をしたらよいか迷うことも多いはずです。以前よりも児童理解が複雑化・困難化しているといえるのです。そこで重要になるのは、気がかりな点はすぐに教職員間で情報を共有してチームで対応していくということです。いじめ問題のように、解決が困難なケースであればあるほど、チームでの適切な対応が重要になります。その過程で、組織全体と個々の児童理解や具体的な対応の力が高まっていきます。体育の時間、遅れて教室に残っていた数名の児童に、同じフロアの教員が声をかけ体育館へ行くように促す。こういった行為が何気なくできるのも、教職員同士で情報を共有しているからできることです。チーム桑野小で一人一人に居場所のある学校づくりを。