居心地のよい学級・学校であるために
- 公開日
- 2018/09/21
- 更新日
- 2018/09/21
桑野小の今
全校集会で以前にも取り上げましたが、魚のことなら何でも知っているさかな博士のさかなクンをご存知だと思います。そのさかなクンが、「いじめ問題」の記事で紹介され、話題になりました。
水槽の中でメジナの群れを泳がせていると、やがてそのうちの1匹が、まわりの魚たちから追い回され、、つつかれ、逃げ回るということが起こったのだそうです。かわいそうに思って、その魚を取り出して助けてあげると、しばらくして、今度は別の1匹が同じようにまわりの魚たちから攻撃される、そうしたことが繰り返されました。その様子を見たさかなクンは、人間の世界で起こる「いじめ」と同じだと感じたそうです。
居心地の悪い場所にいるのは、私たち人間にとっても落ち着かず、イライラするものです。イライラが続くと、ついチクチク言葉を言ってしまったり、ちょっとのことで怒りっぽくなったりして、けんかやいじめが起こりやすくなります。
みなさんは普段、学級ごとに生活していますが、教室の居心地はどうですか。広い海にいるように、安心してのびのびと過ごしていますか。狭い水槽の中のように窮屈(きゅうくつ)で、息苦しいところになっているということはないでしょうか。
いじめのない、誰もが居心地の良い学級であるためには、私は、「人の話をきちんと聴ける学級」であることが、必要な条件であると思っています。なぜなら、話をしっかり聴くということは、話をしている人のことを大事にしているということだからです。反対に、話を聴かない、相手が話をしているのに勝手に口をはさむのは、相手を無視し、大事にしていないということです。これは、いじめにつながる心や態度です。話しても聴いてもらえないのは、さびしいこと、いらつくことです。教室の居心地が、どんどん悪くなってしまいます。
さて、皆さんは授業で先生が話をしているときや友達が発言しているとき、どうしていますか。いじめの種は、皆さんの身近にあります。気づかないうちに、自分がその種を教室にまいてしまうようなことがないようにしていきましょう。(子どもたちへ)