リアルな時間を大切に
- 公開日
- 2018/04/12
- 更新日
- 2018/04/12
桑野小の今
ある会社の調査結果です。
「男子中学生が将来なりたい職業、3位はユーチューバーです」。また、別の調査では、男子小学生のなりたい職業として、1位のサッカー選手、2位の医者に続いて、3位にユーチューバーが躍り出ていました。子どもたちは、、スマートフォンやゲーム機等で、人気ユーチューバーの日々の動画投稿を見て楽しみ、彼らにあこがれているのですね。
イギリスのある研究者は、「近い将来、10人中9人は今とちがう仕事をしている」などと発表しています。人工知能の研究が急速に進化する中、私たちの価値観では予測のつかない世の中に進もうとしています。
かつては切符1枚を買うためにも、窓口で行き先を告げ切符を買い、改札口ではさみを入れてもらって電車に乗りました。(古い話ですが)今では切符売り場も改札も自動。スーパーでは必要なものをすべてかごに詰めれば、セルフレジで精算もできます。特に人と関わらずとも、便利にうまく生きていくことができます。
SNSでのコミュニケーションが当たり前の子どもたちにとっては、日常生活でのさまざまな人とのかかわりが煩わしく、ネットの世界に逃げ込む子どもたちもいます。一緒に遊んでいるようでも、全員が別々のゲームを楽しんでいたり、スマホを操作したりしているという光景も見慣れたものになりました。ネットいじめの問題も深刻です。
どのようにこれからの社会や世界と関わるのか。このような時だからこそ、学校では仲間とふれあい、協力し合い、絆を感じ一体感を味わう中で、多様性を尊重し、互いのよさを生かして協同する力、やさしさや思いやりなど豊かな人間性を育むことはとても大切なことです。
ご家庭でも、スマホやゲーム機の画面ばかりを見るのではなく、時には顔を上げて相手の目を見て、声を聞いて、笑いあって、手をつないで、ぬくもりを感じる、そのようなリアルな時間を大切にしていただければと思います。家庭でのリアルな時間は、豊かに生きていく支えになると思います。