最近気になった記事より
- 公開日
- 2017/04/21
- 更新日
- 2017/04/21
桑野小の今
全国紙のVoiceに大学生の記事が掲載されていました。
「いじめられた体験から」
私は中学生のときまでいじめを受けていた。いじめのニュースを見るたびに、被害者のつらさを想像して胸がしめつけられる。その経験から、特に大人の皆さんに伝えたいことがある。
まず、子どものSOSを素直に受けとめてほしい。ささいなことも本人にとってはつらいのだ。「心の持ちようだ」と放置するといじめはエスカレートし、本人の傷も深くなる。いじめの芽は早急に摘み取らなければならない。
次に、いじめられる側に原因を求めないでほしい。どんな人にも嫌いな人間は存在する。「嫌いだから」といじめの標的にされることが多いのではないか。
最後に、いじめを受けた子のアフターケアが必要だ。いじめられた記憶は消したくても消せない。社会は、いじめられて人間不信になった劣等性より、カッコ悪いからいじめはやめたいという優等生を評価する。
「へこたれるな!」と突き放すのではなく、「つらかったね、もう大丈夫だよ」と寄り添い、生きることのすばらしさ、友と過ごす楽しさを教えてあげてほしい。いじめで苦しむ子どもが減ることを切に願う。