『天国に玉ねぎはない』久米絵美里/著（幻冬舎）

中学２年生のキートは、夏も終わりに向かっていた８月末、いとこの志真人から公園に呼び出される。＜明日の朝５時、裏の公園に集合な。　持ちもの▼たまねぎ１個。厳守！＞

久しぶりに会う志真人は、いつもと変わらぬ笑顔で公園の木の下に立っていた。「こっちで、めちゃくちゃでかいビジネスチャンスをみつけた」という志真人。なんでも、天国にはたまねぎがなく、恋しがっている住人のために、たまねぎを密輸する、という。７歳年上、幼いころから兄弟のように育ち、王道の人見知りのキートと正反対で、明るく才能あふれる志真人。キートに拒否権はなく、志真人を手伝い、天国にたまねぎを密輸するバイトをすることになる。

しかし・・・志真人は２か月前に死んだはずだったー。

謎めいた登場人物、思いがけない展開。

どうぞ最後まで、読んでみてください。