３年生のみなさん、いよいよ卒業ですね。
　お別れするものの１つが、給食です。
　あなたの好きなメニューは、何ですか？

主人公は、家の都合で、私立のお嬢様学校から、古びた公立の中学校に転校してきた、美貴。
突然の引越しに、心の整理がつけられず、そろそろ３ヶ月になる今でも、新しい家にも、学校にも、なじむことができません。
特に憂鬱なのが、給食の時間。おしゃれな食器に、有名シェフがつくったメニュー、食事のマナーは厳しく、外国の貴族の晩餐会のような雰囲気だった、前の学校。
それに比べて、今は・・・。
七夕の短冊に「前の学校に帰りたい」と書いた、美貴。
しかしそれを、仲良くしてくれていた、クラスの友人に見られてしまいます。

この『七夕ゼリー』の他に、自分は子どもっぽいのではないかと悩む、桃が主人公の『マーボー豆腐』、親友の姉に恋をしている、満が主人公の『黒糖パン』など、中学生と給食をめぐる、６つのお話が入っています。

この本は、郡山市の図書館でも借りられます。
おいしかったメニューや忘れられないできごとを思い出しながら、読んでみてください。