『６days 遭難者たち』安田夏菜/著（講談社）

亡くなった山好きの祖父への後悔を抱える、美玖。大好きな母のがん再発におびえる、亜里沙。母が再婚し幸せな家族の中で孤独を感じる、由真。

それぞれの理由を胸に、３人の女子高生は山に登ることに。美玖は４か月だけ登山部にいたが、亜里沙と由真は登山は初めて。計画は、ロープウエイを使い、整備された登山道を登る、日帰り「ゆる登山」。

まさか、遭難するわけないと思ってた。こんな低い、夏の山で。途絶える電波、底をつく食糧、野宿、低体温症、幻覚・・・。生きたい。

家族を思い、自分をみつめ、絶望と闘う３人の姿に、ページをめくる手が止まらなくなります。読んでみてください。