『合唱部、はじめました。』

ささきあり/文

（ポプラ社）

中学校では部活を途中でやめ、次第に人と関わるのが苦手になってしまった、大地。

高校では何かに挑戦したい、と、新しくつくられた合唱部に入部する。

部員は６人。女子が５人で、男子は大地ひとり。

先生に部長を任され、自分を変えられるチャンス、と奮い立つ。

しかし、音楽系の活動は初めて。先輩がいないので何をしたらよいか分からない。

練習やそうじに率先して取り組み、女子たちのおしゃべりにも加わったが、内心では女子が怖く、「かげではぼくの悪口を言っているんだろうな・・」とも。

さらに、コンクールに出るには部員８名以上、という条件があった。友だちを誘っても、なかなか集まらなくて・・。

このストーリーは実話で、『青春サプリ。自分がここにいる理由』という本の中に入っています。

声を合わせる楽しさにわくわくしたり、コンクールでの失敗に涙したり、合唱のすばらしさを感じます。

短編ですので、合唱練習の合間に、読んでみてください☆