『箱舟に８時集合！』ウルリヒ・フーブ/作（岩波書店）

見わたすかぎり、雪と氷の世界。主人公は、３羽のペンギン。大きな２羽と、チビペンギン。同じことのくりかえしの毎日にあきあきしたチビペンギン、「あーあ、もういいかげん、いつもとちがうことが起こらないかな」

するとある日、それが起こった。ひらひらと舞いおりてきた、美しいチョウチョ。ふらふらと飛んできた、白い太ったハト。ペンギンたちは、「神さまがこの世を最初からやり直すために、大洪水を起こす」ことを知らされる。しかし、大洪水から逃れる箱舟のチケットは、ペンギン２羽分しかない！友だちを見捨てるのか？

ペンギンたちとハトのおかしなやりとりと、「神さまなんて、いない？」など哲学的な問いがミックスされた、ドイツ発の物語。世界27か国語に翻訳、読まれている人気作。読んでみてください☆