2-2通信(第2号)
- 公開日
- 2023/04/13
- 更新日
- 2023/04/13
生徒の活動記録
「先生、昼休みおにごっこしてきてもいいですか」
「ん?外で?もちろんいいよ」
「わかりましたありがとうございます」
「…先生も、一緒にやりませんか」
いくつになっても、子どもたちと遊んであげられる教員になりたい、と誓ったあの頃が蘇ります。
二つ返事で承諾し、気合いを入れて給食をいただきます。
それにしても、給食が残らない。
なんて素敵なクラスなんだ。
そんなことを思いながら、教室をあとにします。
グレーの雲が広がる、強風が吹き荒れるグラウンド。
闘うには申し分ない、絶好のフィールドです。
その空気に、気持ちは高ぶります。
ただ、これだけは絶対に忘れてはいけない。
入念な、準備体操。
子どもたちは、今まで見たことのないオーラで準備体操をする担任を見て、
「すげー、先生やる気満々だぞ!」と、意気揚々、マスクの奥からでも笑顔が感じられます。
担任はというと、至って、真剣。
本気と書いてマジと読む。
こういうときに使うんでしょうか。
気持ちだけではもうできないんです、おにごっこ。
いざ、勝負。
どうしよう、予想より遥かに、全然追いつけない。
呼吸器が、やられている。
身体に酸素の供給が追いついていないのがわかる。
この遊び、実は身体に鞭を打つことを「鬼」と表現していたのか。とくだらないことを考える。
ただ、何を思おうが、身体が辛かろうが
やっぱり、楽しい。
誘ってくれて、ありがとう。
担任、これから少しずつ、走ろうと思います。