学校生活の様子

第3学期始業式 校長式辞

公開日
2024/01/09
更新日
2024/01/09

行事風景

 皆さん、新年あけまして、おめでとうございます。 
 元日に、能登半島地震が起きました。
 最大震度7は、十三年前の東日本大震災以来の大きな揺れでした。震源地から遠く離れたここ郡山でも震度3の揺れを観測し、皆さんもびっくりしたことと思いますが、現地の方々は、さぞや怖い思いをしたのではないでしょうか。地震の被害にあわれ亡くなられ方も大勢いらっしゃいます。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。また、大変な思いで避難生活を余儀なくされている方々に心からお見舞い申し上げます。
 今回の災害で、改めて感じたことは、命の尊さと、自分や大切な人たちの命を守ることの大切さです。今回の地震では、大津波警報が出されました。大津波警報が出されたのも、東日本大震災以来のことだと思いますが、テレビやラジオでは、現地の方に、すぐに逃げるよう呼びかけており、「皆さん、東日本大震災の教訓を思い出してください。」とも訴えかけていました。私たち自身も、十三年前の東日本大震災の教訓を忘れてはならないし、伝えていかなければならないと改めて感じています。
 さて、17日間の冬休みが終わり、今日から第三学期が始まりました。
 1、2年生は51日間、3年生はわずか45日間の短い三学期です。しかし、この三学期は、3年生は、高校入試や卒業式を迎える非常に大事な学期であり、1、2年生にとっては進級を控えた総まとめの大事な学期です。2年生は、修学旅行もまじかに控え、その計画も立てなければなりません。この三学期は、まさに、これまでの皆さんの、学びの成果が問われる学期であるといえます。
 二学期の終業式でお話ししましたが、皆さんは、お正月に今年一年間の目標を立てたことと思います。大事なことは、その目標に向けた具体的なアクションプランを立てて、一つ一つそれを実行していくことです。しかし、計画通りに実行できないこともあると思います。世の中はそんなに簡単ではないのですから、計画通りにいかないことが、むしろ当たり前なのです。それでも、目標をあきらめることなく、また、計画を立て直し、何度でもチャレンジし続けてほしい。大事なのは目標を見失わないことです。スタートラインに立つ限り、皆さんには限りない可能性があるのです。
 しかし、一人では、くじけそうになることや、あきらめかけてしまうこともあると思います。そんな時こそ、互いに支えあい、励ましあってほしいのです。私たちは、東日本大震災もそのようにして乗り越えてきました。そして、今まさに、北陸地方で避難生活に耐えている皆様も、互いに助け合い支えあいながら、非常な困難に立ち向かっています。私たちも、次の目標に向けて、互いに励ましあい、支えあいながら、一歩一歩、前進していきましょう。
 この三学期、熱海中生一人一人が充実した日々を過ごし、来るべき卒業式や修了式を、晴れやかに迎えることができるように願い、第三学期始業式の式辞といたします。

 令和6年1月9日 
 郡山市立熱海中学校長 安田 良一