巨大な蜂の巣??いえいえ・・・・
- 公開日
- 2012/09/28
- 更新日
- 2012/09/28
職員室から
校庭中庭脇の梅の木。よく見ると、大きな蜂の巣らしき物体が見つかりました。生徒に何かあったらということで、多くの先生方で現場を見に行きました。
観察を経て、これは蜂の巣ではなく分蜂というものであること、蜂の種類はニホンミツバチで攻撃性はあまりないこと、絶滅危惧種ではないまでもむやみに駆除することが必ずしも正解ではないことなどがわかりました。
そこで校内放送で、理科担当の氏家先生から上記の内容を伝えるとともに、攻撃性はあまりないまでも、こちら側からのアクションには反応するのでけして近づかず、刺激も与えないよう指導しました。
私もおそるおそる近づき、シャッターの音に反応しないかどきどきしながらの接写を試みました。それが3葉の写真です。よくよく見ると、茶色の物体を構成しているのは、なんと蜂そのものだったのです。そこでまた聞き覚えのない「分蜂」について、ネットで検索しました。以下はその中身です。
<ミツバチの分蜂(ぶんぽう)>
春から夏にかけての時期に、庭木や軒先などに、何十匹ものミツバチがかたまっていることがあります。これは、分蜂(ぶんぽう)といって、ミツバチの巣別れ(引越し)です。
ミツバチの巣は、一匹の女王バチと複数の働きバチから成り立っています。一つの巣に新しい女王バチが生まれたとき、古い女王バチが巣にいる働きバチを連れて集団で引越しをします。これを分蜂といいます。ミツバチなどの社会性昆虫にとっては、群れを増やす方法として、分蜂は重要な役割を果たします。
一度にたくさんのハチがかたまっているので、「巨大な巣ができてしまった!」とあわてることがありますが、ミツバチが巣をつくる場所は樹の穴、屋根裏、床下などの閉鎖空間(天井があり壁などでおおわれている場所)です。この写真のようなむき出しになっている場所にいるのは、引越しの最中に一時的にとどまっているだけで、しばらくすると巣をつくるのに適した場所へ移動し、きれいさっぱりいなくなってしまいます。
庭木などで分蜂をみかけたら、周囲に巣をつくりそうな箱などがあれば片付け、数日様子をみてください。 (川崎市幸保健福祉センター衛生課の資料より引用)
こんな自然のまか不思議な現象を、中庭で見ることができたことへの驚き。蜂の持つ習性の神秘性とも言うべきものに触れることができました。資料を見る限り、時期的にかなり遅いことと、何日たっているのか、無事適した場所に移動できるのかが心配でなりません。文責:真船