「秋の夕日に照るヤマ・モミジ?」
- 公開日
- 2011/11/21
- 更新日
- 2011/11/21
職員室から
本校玄関前に、シンボルツリー的に「楓」の木があります。先々週くらいがみごろでしたが・・・。
『カエデ(楓)とはカエデ科カエデ属 の木の総称です。モミジ(紅葉)とも呼ばれるが、その場合は様々な樹木の紅葉を総称している場合もある。主に童謡などで愛でられるものはそれである。赤・黄・緑など様々な色合いを持つ為、童謡では色を錦と表現している。』(ウィキペディアより引用)
紅葉と言えば思い浮かべるのは、文部省唱歌の『紅葉』ではないでしょうか?
『秋の夕日に 照る山紅葉 濃いも薄いも 数ある中に
松を彩る 楓や蔦は 山の麓の 裾模様』
作詞:高野 辰之 作曲:岡野貞一
秋になるとつい口ずさむあの曲です。この詩は、作詞家高野辰之が、碓氷峠の信越本線熊ノ平駅から見た紅葉をモチーフに作られたと言われています。小学校の3,4年生で学習する二部合唱で、低音部が高音部の1小節後ろを追いかけてゆくカノン方式。
不思議なことに、何の打ち合わせもなしに「秋の」と歌うと1小節遅れてまた誰かが「秋の」と歌い出す条件反射は、私たちの年代の特徴でしょうか?
ちなみに、この「高野ー岡野」の組み合わせでは「故郷」「朧月夜」「春がきた」「春の小川」と誰もが知る文部省唱歌のスタンダードナンバーが誕生しています。
子ども心の記憶によると、「照る山紅葉」の部分の解釈が曖昧だったのは私だけでしょうか?私はずっと「照る」が「山」と「紅葉」に係る連体修飾語と理解していました。つまりは、「照る山・紅葉」のように『「山」と「紅葉」』を並列の関係と思っていましたが、よくよく考えると「山紅葉」で一つの名詞だったのです。いかに、歌ってメロディ先行なのかがわかる一つのエピソードでした。文責:真船