校庭表土除去作業が終了したことは以前にもお知らせしました。
今回は、「校庭表土除去作業」の進捗状況を眺めながら学んだことをお知らせします。
工事の工程は、まずは校庭の表土を除去することから始まります。工事後の生徒の活動を考えますと、「最小限の表土の除去で線量を最大限減らすこと」が最大の目標です。言うは易く行うは難しの通り、簡単なことではありません。表土を最小限除去しながら、その効果を見つつ削り取る表土の分量を加減していきます。
ところが、この工程の途中ですでに除去した表土を埋設する穴は掘り始められています。どれだけ除去するのかわからないのに、大丈夫なのでしょうか?
疑問を持った私は直接、施工班責任者である田母神建設の田母神班長に尋ねました。田母神さんは即座に「勘です。」と答えられました。因みに「勘」とは、物事の善し悪しを直感的に感じ取り、判断する能力を言います。果たして、校庭北西ピロティ前に、立派な埋設場所が完成しました。
「首尾よくいくのだろうか?」という私の心配をあざ笑うが如く、工事終了時に確認すると、見事除去された表土とプールから出た汚泥を含め、ぴったりの容量で穴は埋設されました。
あまりの見事さに、件の田母神班長さんにお礼を申し上げると、「穴は大きすぎても作業に無駄が出るし、小さくても同じ。」という答えが返ってきました。
「匙加減」とも言うのか、これらのことが実は一番難しいことで、何らかの数式に当てはめれば答えが出てくるものではありません。本当に勉強になりました。まさに、経験則に裏打ちされたプロの業がそこにはありました。
市関係当局並びに地域の方々、そして工事を施工された方々のご協力により、大きな成果と私への教訓をいただき、無事工事が終了したことをここにご報告いたします。本当にありがとうございました。文責:真船