特設合唱部は、市民文化センター中ホールにおいてステージ練習を行いました。
午後3時から5時までが本校の割り当て時間
生徒達は、やや緊張の中にもホールでの自分たちの歌の響きを確認することができたようです。
最後に通して演奏した時には、声量も曲の表情も見違えるようによくなってきたと思いましたが、
濱尾先生からは、本番までには課題をしっかり克服し、しっかり歌えるようにしましょう!とご指導いただきました。
今日実感した課題を明日からの練習に活かし、自信を持て本番に臨めるように歌いこんでほしいと思いました。
そんな特設合唱部を心から応援してくれている人がいます。
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昨年度の特設合唱部長の香西さんでした。
彼女は、高校での活動を終えたその足で、汗びっしょりになりながら後輩の激励に守山中までかけつけてくれました。
今年度の特設合唱部の様子もつぶさにホームページでチェックしてくれており、音速ラインさんの楽曲「空になる」もしっかり聞いてくれていました。
そして
「ここで歌われている空は、高村光太郎の「智恵子抄」に謳われている「ほんとの空」のことですよね!」と
ズバリこの楽曲に込められた思いをしっかり感じ取っているようでした。
曲に込められた作者の思いをきちんと受け止めることが合唱を創るうえで一番大切なことを一番良く知っている香西さんは、そのことを後輩たちに伝えに来てくれたのです。
そして、後輩たちの一人一人の喉に潤いを届けるため、人数分の喉飴も差し入れに持ってきてくれていました。
たまたま、今日はホール練習とあって誰もいない音楽室を残念そうに見ておりました。
また今度、ぜひ時間を見つけて応援に来てください。みんな大歓迎です!
「智恵子抄」 高村光太郎
http://www.aozora.gr.jp/cards/001168/files/46669_25695.html
から、その部分を引用してみました。
あどけない話
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
わたしたちも、毎日同じ「ほんとうの空」を見ているのですね!
文責 中村