最高のパフォーマンスをするための極意を、アテネに引き続き北京オリンピックで2度目の金メダルに輝いた北島康介選手に学ぶことができます。
2008年北京オリンピック
この日2度もガッツポーズをしながら吠えた北島康介選手、試合直後のインタビューにあふれだす涙でしばらく質問に答えられず、「何にも言えねぇ」と語った瞬間、TVを見ていた日本中の人々の心を熱くしました。
彼は「無心」で泳ぎ切ったのです。
北島選手が気の遠くなるような練習で克服した課題はゴール前の失速!
その原因は何か?というと、
↓
脳の機能の問題でした。
脳は、「ゴールが間近だ」と思ったら失速を始めるんだそうです。
つまり、ゴールが見えると、脳はもう達成したかのように思ってしまうわけですね。
顕在意識の中では必死で泳いでいるのですが、顕在意識よりも膨大な潜在意識が達成した感覚に満たされると、発揮していた力がが低下していくわけです。
ゴールが見えると低下してくるということは、
ゴールまで最大の力を発揮してたどり着きたい場合、
本当のゴールをゴールと思ってはいけないということですね。
そこで、北島選手がとった施策というのが、
「壁をタッチし、振り返って電光掲示板を見るのがゴールだ!」
ということを頭に刷り込ませたそうです。
つまり、北島選手の場合、壁をタッチしてもまだゴールじゃないんです。
なので、タッチの瞬間まで最大限の能力を発揮することができたのです。
そこで脳を『勝負脳』に鍛え、悔いの残らない最高のパフォーマンスをするために、北島選手が潜在意識に刷り込ませた6つのポイントを学びましょう!
1、ライバルにではなく、自分に勝つべし。常に、自己ベスト記録の3割増しの力を出そうとするべし。
2、前向きな心理状態を保つべし。そのために、「疲れた」とか「大変だ」等の弱音や否定の言葉を使わないようにすべし。
3、最後まで「勝った」と思うべからず。「勝った」と気を緩めた瞬間、本来持っている力を発揮できなくなる。
4、ペース配分を気にしてコツコツ練習、勝負するべからず。常に全力で練習、勝負せよ(一流選手に限る)。
5、競泳なら、プールと自分が一体化していると感じるほど 【集中】し、プラスのイメージを構築すべし。
6、スポーツは、「1、2、3、4、半拍」のリズムをキープすべし。日常生活でも、自分が一番力を発揮できる「パターン」を作り上げるべし。
一時スランプに落ち込んだ北島選手を劇的に成長させた、脳のトレーニングを守山中選手諸君にもぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。
文責 中村