「待つ」「我慢する」ことの大切さ
- 公開日
- 2020/05/27
- 更新日
- 2020/05/27
校長室より
きれいな新緑と青空が広がり、心地よいさわやかな風が吹く中、本日の教育活動も無事に終わり、先ほど生徒たちは元気に下校しました。少しずつ通常登校に慣れてきて本来の生活リズムを取り戻しつつありますが、自粛や制限がある中で、心身共にストレスを抱えながら活動していることも事実です。そこで今日は、先週の3学年通信に掲載されていた学年主任・橋本先生の熱くて素敵なメッセージをご紹介します。題名は、『「待つ」「我慢する」ことの大切さ』です。
「自分をおさえる訓練をしておくことは絶対に必要だ。そういう訓練をしなかった奴は肝心な時にも自分をおさえることができねえ。これだけは言っちゃいけねえなんてこともしゃべっちまう。しゃべらないまでも顔に出ちまう。そういう安っぽい人間になっちまう。」これは一昔前ですが、『早春スケッチブック』(山田太一・作)の中の父親の言葉です。つまり、次のようなことが言えるのです。
他によってブレーキをかけられたり、ハッパをかけられたりではなく、自分の考えで行動してなお好ましい結果を出せるようになるためには、自分をおさえる訓練が大事である。やりたいことを、やりたい時に、やりたいようにやってしまうのは、何の学習も心の訓練もできていないことになる。
父親は、またこう言っています。「自分をおさえ、我慢する。すると、魂に力が蓄えられてくる。映画を見たい。1本我慢する、2本我慢する、3本我慢する。4本目にこれだけは見ようと思って見る。そりゃあんた、見る力が違う。見たい映画を全部見た奴とは、集中力が違う。」(ゲームに置き換えてみては)
「待つ」とか「我慢する」ことの中には、希望や期待が込められています。それは、昔も今も変わりません。「待つ」ことが好きになり、「待つ」ことの中にある喜びを知ることも大事です。そして、自分の中にある生きる力を太くたくましく育てていきたいものです。
なるほど、今の私たちに大切なことの1つは、「待つ・我慢する」ことであり、その先には集中力や希望や期待があることもわかりました。「チーム守山」で心に刻み、明日からも頑張っていきましょう!