学校生活の様子

6年生 「郡山市『少年少女の主張』コンクール発表大会」優秀賞

公開日
2021/02/22
更新日
2021/02/22

行事風景

「郡山市『少年少女の主張』コンクール発表大会」に、本校の6年生が選ばれ、「優秀賞」を受賞しました!
先週の「全校集会」において、6年生に表彰状を伝達しました。

優秀賞の主張文を紹介いたします!

「日本語を尊重する」

最近は新型コロナウイルスの影響で、日本中が大混乱に陥っていて、とても大変な状況になっています。東京オリンピックが延期になっただけでなく、各地で様々なイベントが中止になっています。
その中で、気になることが一つあります。ニュースでよく見かける会見で「ソーシャルディスタンス」「クラスター」などの外来語を使った横文字を使うことに対して、ぼくは疑問に思っています。「クラスター」は、会見で「集団感染」という意味を表していると述べているのですが、調べてみると「集団」や「群れ」などの意味をもっていました。他にも「爆発的患者急増」を意味すると述べていた「オーバーシュート」に関しては、「行き過ぎる」などの意味があり、その意味を少し変えて表現するのにも無理があると感じています。ぼくは、国民に危機感をもたせるために横文字を使うのではなく、多くの国民に理解してもらえるように、分かりやすい日本語を使って説明した方がよいと主張します。
逆に、日本語の良い所といえば、細かい表現ができることだと思います。それは、文末表現が関係しているのではと考えました。例えば、「百パーセントそうなる」の時は、「これから雨が降る」となります。「八十パーセントそうなる」のときは「これから雨が降るはずだ」などと、状況によって文末表現を変えることで、相手に伝わりやすく細かい表現ができるんだと思います。
他にも、接続語が関係しているのではと考えます。例えば、「だから」などの前の事がらが原因となり、後のことがらが結果となることを示すものや、「しかし」などの前の事がらと逆の結果を表すものもあります。このような言葉をうまく使えば、日本語はとても分かりやすくなるはずです。
こんなに分かりやすくなる日本語を使わずに、なぜ横文字を使ってしまうのか調べたところ、大半はかっこいいからとか、頭に残るからというものでした。他にも、会社で相手が知らない横文字を使って、自分を上に見せるためという理由もあるそうです。ぼくは、もっと日本語を尊重すべきと考えます。
日本語の中には、たくさんの外国で使われるようになった日本語もあります。その一つとして「MOTTAINAI(もったいない)」があります。その言葉に心を打たれたワンガリ・マータイさんは、環境分野でノーベル平和賞を受賞しました。このすばらしい日本語には、世界への影響力があるのです。
ぼくは、日本語で表せる言葉は日本語を使うこと、どうしても日本語で表せない言葉を横文字で 表すこと、そうすることで、日本語の良さを実感し、日本語を尊重することができると考えます。みなさんはどう思いますか。