今日の給食は、麦ご飯、豚肉のねぎ塩炒め、千草和え、けんちん汁、牛乳です。
　豚肉のねぎ塩炒めは、豚肉の旨味を引き出すたれに、ネギ、塩、ショウガ、ニンニクを使っていて、とてもご飯が進む味付けになっています。
　千草和えは、小松菜、人参、キャベツ、竹輪、卵焼きを味が馴染むように、丁寧に細長くカットされています。甘めのたれがよく絡んで、ご飯によく合います。
　けんちん汁は、ゴボウ、白菜、じゃがいも、人参などの野菜に、豆腐、コンニャクを加え味噌で味を調える伝統料理です。疲れた体に栄養満点の汁ものです。
　けんちんは、中国から伝えられた卓袱（しっぽく）料理の一つです。巻繊とも書き、“けんちぇん”“けんせん”ともいいます。巻は巻いたもの、繊は小さく切ることで油を用いて料理するところが特徴です。
　鎌倉時代、建長寺（けんちょうじ）の開山であった蘭渓道隆（らんけいどうりゅう）が、はじめてつくり、修行僧たちが食べていました。建長寺で考え出した汁物なので、「建長寺汁」がなまったともいわれています。お寺で食べられていた汁物なので、豆腐や根菜類を使った精進料理 です。栄養もあり、体が温まり簡単に作れるので、だんだん一般の家庭にも広がりました。